前回、京都から帰って、、 とってもとっても落ち込んだというのに。
久々のお稽古はお生花でした。
・・・芍薬一種で。
「芍薬という花を考えれば、この体は少し低いし、前あしらいも少し低いよね?」
という事でした。
サイズだけみれば、3分の1だけれど、花の性には合わないという事です。
誤魔化せないお生花は、とても緊張します・・はぁ~
自分自身の反省を踏まえ、見直しも含め、私の先生の方法を紹介します。
これが全てではないですし、方法はいろいろとあると思います。
こんな方法もあるんだな~ 程度にしておいて下さいねっ(+_+)
木取りという方法で、寸法を決めます。
利き手の反対の手で、親指と人差し指の間を花配りのV字と見立てます。
私は右利きなので、ここは左手で。
花配りに入っている状態と見立ててます。
真の長さを決めたら、3分の1、3分の2のポジションに、副と体を配置します。
1本ずつ掴んでいくのですが、ここで真の長さがぶれない事が最大のポイント。
もう少し上かな~、下かな~と右手でつっこんでみたり引っ張ってみたりするのですが、
左手は緩めても離してはいけません!
カメラの焦点距離がこんな状態なので、ちょっと角度を変えます。
あくまでも、左手は花配りの位置なので、下げたり寝かしたりしないでバランスを見て下さい。
真副体が入れば、この3本のバランスは変えません。左手の位置もずらしません。
間・間にあしらいを入れます。
真と副の中間に真の後ろあしらいの高さを、副と体の中間に真の前あしらいの高さを決めます。
さっと手の間に挟み込んだら、しっかり持ちます。
角度変えます。
今回は5本なので、ここまでです。
もっと増える場合にも、間間を取って、譲り合って、高さがかぶらないように配置します。
(副のあしらいは副より低く入るので、真の前あしらいは副より高くなってゆきます よね)
7本、9本と増えていくと、利き手じゃない手で、真っ直ぐ構えるのは結構つらい・・
でも、先生は、「菊の7本ぐらいしっかり持ちなさい!」と、よくおっしゃいました。(最初は菊ばかり)
「ふらふらしてたら、バランスとれないでしょ?」と。
スパルタです。
でも、そんな先生が大好きです(*^_^*)
剣山の時でも、これであらかじめ寸法を見ておくと便利です。特に本数が多い場合には。
花配りから底までの長さを測り、その長さに合わせて一気に切ります。
握って、手のひらに指一本分プラスが私の寸胴の寸法です。
お稽古に来る花材はだいたい毎年ローテ。
この花配りをほぼ付けっぱなし。毎回変えてません。
順番を間違えないように、利き手側に並べておきます。
体の花から順に生けます。
利き手の反対側の手の腹を寸胴の手前のフチにかけ、中指一本で花を引き寄せるように立てます。
手の腹をかけておくのがポイント。そして、指一本なのは、最後が枝一本で留めるからです。
体の花がぐったりしない程度に、
だけど、自由気ままにしてもらうと止まらないので、ぎりぎりの力加減にちょこっと指の力を加えて。
一本加える毎に、ぎぎっと引き締めながら順番に立てます。
せめ木の長さを決めたら、プラス1・2mmで切ります。(花材にもよりますが)
切る時に、筒の外へはさみで挟んだまま引っ張り出して切ります。
はさみと中の銅板の保護の為です。 というか、、私が狭い所で上手く切れないだけです。
まだ、利き手反対の中指は仕事してます。
利き手の親指で、自分の方へ引き下げるように留めます。
ここで利き手反対の中指は役目を終えます。
でも左手全体は一気に離さずに、ゆっくり離します。
さてさて、この寸胴。
長らく愛用しているのですが、先日の京都でのお生花の時に先生にお尋ねしました。
「この寸胴は正しい花器ですか?」
・お稽古には使ってもいいけれど、池坊は色の寸胴は使わない。
・胴囲が大きすぎる。
とのことでした。
入門したての頃に、先生経由で購入いただいたのです。
同じような頃に買われた先輩も、先生のお稽古場にも。同時期に二重切を買われた方も黒。
最近になって、池坊の花器と違うんじゃないか疑惑が上がってきたわけです。 笑
買いなおそうか、でも愛着あるし、で揺れてるのです。。
余談ですが・・・
木取りの際、手をぐっと握ってみて、おかしなクセのあるものは避けた方が無難です。
決して力で屈服できる相手ではありません。
素敵な色の寸胴ですね。
返信削除買いなおすというより、これはこれで使いたいですね。
丁寧に解説していただいき有難うございました。
左手でしっかり握り、真の高さはぶれないこと、口では簡単に言えますが、難しいですね。きちんと先生が教えてくださって羨ましいです。
実際に生けるときに参考にしながら生けてみたいと思います!
どうお稽古を受けたいか?と最初に聞かれまして・・
削除当時は「嫁入り前に大急ぎで!」といったオーダーもあるからと(笑)
時代!?田舎!?
剣山->配りはやりにくいけれど、配り->剣山はいつでも行ける、って仰ったので配りを選択した次第デス。
いつでも行けるかもしれないけれど、配り=剣山とゆかない所が何ともはぁ~
よく、力入れすぎて体の花をくたくたにしてました(#^.^#)
細かい解説ありがとうございました!
返信削除まだ、配りを使ったいけ方がまったく分からず、お稽古でもしたことないし・・・。
こないだ中研から帰ってきて、自分でハランを買い花配りでいけてみましたが、やはりうまくいかずイリイリしてやめました(ーー;)
ハランはバケツに入ったままです(..;)
この写真+解説つきの投稿をみて、すごく勉強になりました!明日もう一度チャレンジしてみようという気になりました(T_T)ウルウル。
この投稿された方に感謝します。
配りでお生花は、そんなに重視されてないのかなぁ?
削除意外とあっさりされてましたね。
放置プレイ!?
ハランの時は、、配りを替えました(笑) 2本の隙間の狭いのに。
やっぱり軸が細いものには、切り落とした軸を何本かダミーに使って、
隙間を埋めたりしています。
木取りまでに、何をどこに使おうか吟味する事が大事と言われます。
剣山の時はどちらかと言えば顔重視。
配りの時は、スタイルを見てますかね~