2011年12月12日月曜日

23番 H.M. 冬季研修 水仙一色 立花

写真1:富士山
写真2:1日目 直真
写真3:2日目 除真





































一枚目の写真は言わずと知れた富士山。

京都の研修の前に富士の裾野に行ってきました。

絵や写真でお馴染ですが、こうしてまじまじと見るのは実は初めて。毎日表情が変わり、見飽きませんでした。

2枚目の写真第一日目の直真(拝み真)です。

講師は中村先生。

花材は、水仙、寒菊、シャガ。
請は3枚。

請内に4枚の株を使いますが、請の葉と交互に出るように調整する技法が面白かったです。

写真では胴の葉が重なって判り難いですが。

胴脇に2枚と3枚の株を配しています。私は、胴と同じく左右共に手前に倒していましたが、手直しで右の3枚の株を後に倒されました。手直し後の他の生徒さんの作品を拝見いたしますと左が後だったり一定していませんでした。後ろに働かせたら、胴脇ではなく請下になるのかもしれません。

中村先生には、随分と丁寧に指導をして頂きました。他の生徒さんは、先生が具体的に手直しをされて一発OKなのに、私はここをこう直してと言うだけで行ってしまわれる。5回も指摘を受け、直し、ようやくOK。有難かったけど、自分でやらなきゃ判らない奴と思われたんだろうなあ(汗。


3枚目の写真は、2日目の 除真です。
上津原先生は初めてでしたが、含蓄のあるお話が印象的でした。

2代専好の時代は針金が一般的でなく、竹ひごを用いたと言う話には少し驚きました。

ただ、今日のお花を具体的にどうするか、方法に関してのレクチャーは殆ど無くて、ただ一言 「真の出を低くしていけなさい」だけ。 ??が飛び交いましたが、とにかくいけました。

請を強くしたので、左流枝としました。普段やっているように、少し後ろに振っていましたが、手直しでグッと前隅に持ってきたのでかなり長く感じます。

私は陽留を水仙、陰留を寒菊としていました。左流しを前隅に振ったので、ここは寒菊の方が居心地が良いと指摘を受け、左右を入れ替えました。

前置きの寒菊は、1日目の指摘で胴との間が空かないように、短い枝で締めましたが、陰留との間もスカスカしないように縁をつなげる感じで2、3本の寒菊を挿して頂きました。

水仙の葉に入れる針金、20番だと堅過ぎる気がして、私は22番、24番を使います。上津原先生が、手直しの時に、「針金の使い方が私と同じですね」と言って下さったのがなんか不思議に感じました。

隣合わせになった同郷(福岡)の方から、初対面にも関わらず私の花の活け方やら特徴やら、思いもかけず、色々とお話を伺いました。そんな見方もあるんだなあ・・・

水仙は、袴から10cmぐらいは白っぽいですよね。受け筒から出た部分にそれが見えるのが私は不自然に感じたので、そこを切り捨てたので作品が少し小さくなりました。

スーパーの野菜売り場の根深ねぎが水仙の袴に見え少し焦りました。

今回は受講者が多くて、4階のお部屋でした。隣の教室は「幹作り」。まるで木工教室の様な音が聞こえて来ました(笑。
その音を聞きながらエレベーターでご一緒させて頂いた先生から「次回は幹作りですね」とけしかけられて、少しその気になっています。

花市さんにマスバデリアの開花株が(1800円) 3色、当たり前のように並んでました。
今回は使えなかったけど、使ってみたいです。

3 件のコメント:

  1. わぁ!
    やっぱり、水仙格好いいですね!!直真も除真も格好いい!
    水仙の立花は全く知識がないので、文を読んでいても素直に頭に入ってきません・・・(汗)。

    水仙立花の後囲というものはありますか?
    また、普通の立花と役枝などの違いはありますか?

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  2. 水仙一色といえど立花ですから、一般の立花と役枝は同じようなものです。

    判りにくいのは、私があまり整理せずに書き込んだからでしょう。

    水仙立花の後囲い! 鋭い指摘!!
    実は、1日目の先生は、4枚の株を作り挿すように指示がありましたが、2日目3枚の株を後囲いに挿したのですが、先生は、空間を汚していませんか? 汚しているから要らないですねと省略されました(省略されない場合もありました)。

    水仙は殆ど線なので、如何にさばくかが大切で、あしらいも加えることで役枝の線が豊かになっているか確認し、空間を汚すあしらいならば捨て去る勇気が必要ってことです。

    もっともっと千手観音にしたいけど、一葉一葉の位置の確かさ、なぜここにこの葉があるかが自分で説明できないと挿してはいけないようです。

    水仙一色の立花は、立花の中で最も材料代(購入するとして)が安いものでしょう。去年の冬季講座の先生は、冬は水仙立花20瓶を目指しましょう! と仰いました。

    季節のものだし、比較的短時間でいける事が出来ます。馥郁とした香りも魅力です。

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  3. 水仙の葉の組み方について、
    基本は葉を四枚を一株とするのかな?で、あしらいは2枚、3枚を一株としていけたらよいのかな?

    本を見たら後ろ囲いはシガをいけてありました。水仙でもよいのですね。場合によっては、はずしちゃってもOKってことなのかな。

    水仙立花、めちゃくちゃ興味あるけど、先生に基礎から習わないとだめっぽあなぁ。
    葉の表裏にも気をつけないといけないんだよね?
    向かって右側は裏をむけ、向かって左側は表をみせるんでしょ?
    ちなみに、あしらいなどの後方にふる葉も同じなのかな?

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