2011年11月6日日曜日

11月5日 お稽古 芦とグミ、竜胆


芦とグミ、白い竜胆の新風体です。

ぐにゃりと曲った芦と、重たいくらい稔ったグミが面白くていけてみました。

正風体で芦を真と副えにして体をグミにしたらと思うのですがそれでは無理なので、新風体で。

グミの実は、赤黒い上に艶が無いので、もう一つ冴えません。この季節には毎年いけてますが、充分生かしきれません(汗。
オーソドックスな材料がやはり望ましいと言う事なんでしょうね。










この季節にしては芦が少し若く健康過ぎる気もしますが、芦の勢いとグミの垂れた感じをいけてみました。

向こう向きの葉が、虫食いだし、枯れていますが、写真では表現できませんでした。























スクッと立った芦の軸から伸びた季節的には不似合の若芽。これが秋の季節感にフィットしているか、いけている私自身良く判らないのですが、




芦のなんとなくトロピカルな感じは、やはり徳島は南国なのでしょうか?








これから冬に向かうというのに、若芽を出して、秋のキリギリスの物悲しさなんでしょうか。










グミと菊の2種いけ








真のグミは、実際に立ち枝だったのですが、改めて見ると


横枝にしか見えません。


真には無理なのでしょうかね。


2cmを越える太い枝だったので、腰を入れるのが一苦労でしたが、楔を打ってどうにか曲がりました。


副えに力が無かったのでボクを添えてみました。



金づちとかの柄の材料として好まれるグミですが、堅いのに粘りもあって、体力勝負のお稽古でした。



逆勝手はあまりいけた事がないし、本勝手の反対と簡単に考えてますが、いけてみるとそんな簡単なものでは無いですね。




それにしても5時間で4瓶+ここには挙げなかった自由花の2試作を含めて全部で6作。丹念にお付き合いいただいたお師匠様に感謝です。











1 件のコメント:

  1. 沢山いけたのですね!すごいですね!
    先生大変だったろうなぁ~(笑)

    同一花材だけど、一つ一つ違った景色がみえておもしろいですね。
    けど、やっぱり最後の写真が一番好きだなぁ~。

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