2011年11月7日月曜日

お稽古_生花正風体・赤芽柳と小菊 15番 K.T


赤芽柳、小菊

生花は久しぶりです。
柳は楽なので、そそっと生けた所、
「柳のような花材は生け易い事をみんな解っている。だから、見る目が厳しいからちゃんと生けなきゃね。」と・・・
きっちり、手直しでした。
枝の裏表、寸法、全体のバランス、、 (+_+)
ちょっと高いといわれた副を低くしてみたら、低すぎました。。


筒内と筒上5~6cmの、枝を副わせる部分は枝肌をなめらかに処理します。

上:処理前
下:処理後

はさみを小刀のように使って、でこぼこを削っておくと、配りの上下でもたつかず、上手くとまるのです。
このひと手間を省略しないことが最終の姿直しに大きく響きます。

剣山の場合は必要ないですが~




娘は華道部に所属しています。
スポ少・中学とスポーツをしてきたのですが、高校ではもうやりたくないと言いました。
プチ・燃え尽き症候群!?
若干、上背がある為、大きく期待される事がいやになったのかなぁ?と思ったりもしますが・・
何もやりたくない・・と言っていたのですが、1年生は全員、どこかの部へ所属しなければならないという学校の方針により、いろいろと悩んだ結果、華道部を選択したのです。
各段、花が好きなわけではなく。
もちろん、華道に興味があるわけでもなく。
花代の発生する華道は多くても週に1回しか活動がないはずだ、という、私の安易な発言によるものです。
案の定、活動は週1。
テスト前は休み、夏休みも休み、、
ということで、5月以降、10回も活動していないんじゃないかと思います。
指導には私も存じている池坊の先生がいらっしゃっているのですが、
最初は初心者ということで、テーブルアレンジメント風から始まりました。
学園祭には、ミニ自由花といった感じで、娘も楽しんでいたようです。
ところが最近、
花器を創造する と言われ新聞を渡されたそうです。
そして「(華道に)真面目に取り組んで欲しいの。」と。

あぁ、先生、そのお題は池坊の自由花の意識のない娘たちにはハードルが高すぎる。。
そして、どこでもいいから所属しなさいという学校方針に従って、
運動でもない、絵も描けない、楽器も使えない、といった消去法で選択の余地なくやってくる子たちだっているわけです。
そういう子たちがちょっとホッとする場であって欲しいと思うのは親のエゴでしょうか。。

このお題と発言から、すっかり娘は楽しいと思えなくなったようです。

先を目指す子もいるでしょう。
その子たちをがっつり指導してあげるのは大賛成です。

腕を磨きたい子が花って楽しいね、と思う、
華道ってなんだかわかんないけれど、テーブルの上に花があるっていいね、って思ってくれる、
そんな風に指導してもらえればいいなぁって思うのです。



活動を休んで、花だけ持って帰ってきて私に花をくれました・・・
あら、またまたアンスですか (爆
可愛い花ですが、気乗りがしないんだって。
私が生けている間、横からなんだかんだとしゃべりながら見てました。



花止めは自作です。
ホームセンターにあるプラスチック棒(直径3mmぐらい)を、グラグラっと湯がいて、トングでぐにゅっと曲げてます。
スパゲッティと同じ扱いですな 笑



花止めは丸棒でしたが、過去に三角棒で自由花をしたこともあります。
三角棒は丸めたりねじったりすると、乱反射して綺麗ですよ。

結構ホームセンターは使えますよね!



3 件のコメント:

  1. 柳と小菊、綺麗ですね。

    先日のお稽古の最後に、「柳と小菊でのお稽古をしましょうね」と言われたばかりでした。

    娘さんのお花のクラブの件、他人ごとではないと感じています。
    人にものを教える場合に、生徒をいかにやる気にするかを考えずに押しつけるばかりだと、なかなか教育効果が上がりません。教員がエリートであるほど、生徒はやる気がある事を前提にして、無意識に押し付けをする傾向があるように感じています。特に習い事は、それを習う事で生活の質が上がる、つまり人生が楽しくなると感じる事が、必須だと私は考えています。

    ただ、上の先生に進言は難しいので、自分が教える立場になったら、そういう心持で教えるぞうと決意するしかないのかもしれませんね。

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  2. >柳と小菊
    時期なんでしょうかね(*^_^*)

    娘のクラブ、その次の週のお休みが多くて多くて、、
    新聞はやめになったらしいです。
    高校女子にはちょっと地味だったようね。。
    私も、それはその先生のお教室で(クラブであっても)のやり方なのだから何も言うつもりはないんです。
    娘が自分で言えばいいことで。

    誰かに物事を教える、伝えるって難しいなぁと思うのね。
    積み上げた信頼の度合いだったり、はたまた1stインプレッション次第で変化したりする、、
    技術や経験だけじゃない、どうにも成らない所にあるものが大きく関わっている感じがする。
    考えすぎ!? 笑

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  3. 柳と小菊、この時期私も毎年しているような気がします。

    そして、こないだの報恩講にも仏間にいけました(・∀・)剣山で。
    生花あと2ついけたんだけど、疲れきって写真を取るのを忘れました(^^;)

    そうだね、使いやすい花材なだけに先生方の目は厳しいかも(^^;)

    花配りを使うときは、芽?花?のとかろを削って使うのですね!めちゃくちゃ勉強になりました。確かに、ツルツルしてるし凸凹があったら滑ってうまくとまらなさそうだよね。

    娘さんの華道の話について、
    先生の気持ちもわかるような気がします。一生懸命に教えてる以上、真剣に取り組んで欲しいのかも。私も、一生懸命教えているのに、ダラダラされるとイラっとする事があるよ。(ほぼ毎回だけど(^^;))私にもここまで頑張ってきたというプライドがあるし・・・どーせペイペイの先生だしと思われると腹立ったりするね(笑)。

    けど、正直なところ、生徒を自分の望む世界に引き込むよう勤めるべきか、私が生徒に合わせて生徒が居心地のよい環境を作ってやるべきか、迷うところはあります。そう、華道に対しての打ち込み方に温度差がありすぎるんだよね(^^;)。

    けど、私が母の勧めで無理やり華道を習わされた時は、嫌で嫌でたまらなくて、しかも先生はめちゃくちゃ厳しくて、自分の中で色んな葛藤があり、よく泣きながら帰宅してました。それを思い出すと、やっぱり華道は、心休まる場であったり、楽しい場でありたいと思います。そう、hiroさんが言うように、生徒さんを引きつける授業ができれば素晴らしいことだと思いますよ!

    だから、私は生徒さんに合わせて授業をしています。勿論、上を目指したい人には厳しくいくけど!

    時代も違うだろうし、1人1人違う人間なんだもんその人にペースや環境、雰囲気を合わせてあげることも大切なことだと思います。

    そんなこと言ったら、何百人も生徒さんをもっている先生に叱られそうだけどね(^^;)

    本当に教えるということは難しいことですね。
    けど、この気持ちをいつまでも忘れないようにしていきます。生徒さんによって育てられている自分をね。

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