木がちの立花
井口先生の講義で印象的だった話しを一つ。
講義で「天円地方」という言葉の説明がありました。中国の古い宇宙観らしいけど、ここでは、陽方は円形に、陰方は方形(を半分に切った形)にという意味だそうです。絵を描かないと判り難いけど、真、副、控、留、水際を結ぶ線が大きな円弧となる。一方陰方は、真、見越し、請、流しを結ぶ線が三角形となるべしという話でした。
請が長ければ流しが引っ込むとか出入りはあるにせよ、陰方は概ね下が広がった三角形に構成すべしという目安です。確かに作品集のを見ても概ねそうなっていますし、判り易い説明だと思いました。
午後は実習でナツハゼ真の立花にしました。
【材料】
真、請、控:ナツハゼ
副え、見越:ススキ
正真、請け内、胴内:桔梗
流し、副え下:トガ
胴:イブキ
前置き:マサキ
留:ナデシコ、玉シダ
後囲: 若松
副えのススキは葉が前後に並ぶように使うのが正しいのだそうな。私は、これまで間違って葉が上下に並ぶように使い、上に向く葉を切ってました。
流しのトガは、出のところだけは針金を巻くけどそれ以外は出来るだけ針金を使わずに自然に曲げるのが良いとの事でした。確かに丹念に曲げていると少しは形になって来るものですね。先程の「天円地方」のルールを当てはめると副のススキが少し長く、控が短いか。陰方は請が二枝あるし少し長いか。
ススキと桔梗の水落ちが辛い。もう少し小まめに水切りをするとか対策が必要だと思った。
【手直し】
真を少し倒され、副も倒されました。
副下を修正すべきだったのですが、うっかりとそのまま写真撮ってしまいました。
写真を見ると、請の葉をもっと毟って弱めるべきだったかな。副え下と胴の左を少し倒すべきでした。また見越しの葉が水落ちして暴れてました。
お花からは少し離れますが
返信削除「天円地方」久しぶりに聞きました
確か 日本の陰陽道とかのもとになっている
道教の中に出てきたと思います
お茶と深いかかわりがある二十四節季も
たしか道教と関係があったかと・・・
日本文化はやはり 仏教以外にも
たくさんの影響を受けているなと感じました